ダウン症者の就職先 就労移行支援事業所 就労継続支援事業所A型 B型とは 徹底解説

就労移行支援事業所就労継続支援事業所A型B型アイキャッチ

ダウン症を持った人たちは将来仕事につくことはできるのでしょうか?様々な職についているダウン症者ですが、多くは”就労移行支援事業所” ”就労継続支援事業所”と言われる場所で働いています。ここは一体どういった場所なのでしょうか?給料はどれぐらい稼げるのでしょうか?

 

特別支援学校を卒業し、18歳から社会に飛び立ちます。20歳からは障害年金を受給する事ができますが、それだけでは豊かな生活を送る事はできません。

就労によって賃金を得て、そのお金を豊かな生活のために当てます。

それでは解説をはじめます。

 

就労移行支援事業所とは?

就労を希望する65歳未満の障害者で、通常の事業所に雇用されることが可能と見込まれる者に対して

  1. 就労に必要な知識及び能力の向上のために必要な訓練
  2. 求職活動に関する支援
  3. その適性に応じた職場の開拓
  4. 就職後における職場への定着

のために必要な相談等の支援を行う場所。

 

何年間働ける?

原則2年or3年間訓練を受けながら働く事ができ、その後は一般企業に就職するか、就労継続支援事業所にて働くかになります。

ずっと就労移行支援事業所で働く事はありません。

 

利用料とは?

福祉サービスにより訓練を受ける事となるので、ダウン症者本人が利用料を支払う事になります。この利用料は法律により上限が設けられており、高額な支払いをする事はありません。

 

いくらもらえる?

就労移行支援事業所は”賃金”ではなく”工賃”を利用者に支払います。なので法律で定められている最低賃金は適用されません。事業所により金額が違うので一概には言えませんが、利用料と相殺するぐらいの考え方で良いと思います。

イメージとしては”働く”というよりも”訓練を受ける”と言った方が正しいかもしれません。

利用料が工賃を上回り、支払いが発生する場合もあります。

 

一般企業に就職する割合

厚生労働省が発表している平成25年のデータによると約24.9%の障害者が一般企業へ雇用されています。元々一般企業への就職訓練を受けているのですから、この数字は非常に低いと言わざるをえません。

事業所により一般企業就職率は開きがあります。1人も一般企業へ就職しない就労移行支援事業所は全体の35.1%に上ります。(H26年4月データ)

 

その他データ

事業所数:2,952事業所(H26データ)

利用者数:28,637人(H26データ)

 

就労継続支援事業所とは?

一般企業で働く事が困難な障害者が、就労訓練を受けながら働ける場所が”就労継続支援事業”です。賃金や工賃が支払われるため、就労の機会を得る目的としても活用されています。一言でいうと『働きながら能力向上する場所』

数年後に一般企業に就職していく人もいれば、ずっと就労継続支援事業所で働く人もいます。一般企業は総従業員数の2%が障害者でなければ罰則があり、積極的に障害者を雇用いる企業も多くあります。賃金的には一般企業よりかなり少ないのですが、自分のペースで働けるケースが多いので、無理に再就職を望まない人も多いようです。

A型とB型の二種類があり、それぞれに違った特徴がります。

 

A型とは?

65歳未満の方が対象。就労支援事業所と正式に雇用契約を結び、働きながら能力を向上し、一般企業への就職を目指します。一般企業への就職が叶わなくても、継続して働く事ができます。

一番の特徴は”雇用契約”を結ぶこと。安定的な就労も得られ、かつ賃金も最低賃金以上を受け取ることができます。就労支援事業(雇用型)とも呼ばれます。

施設数:1,554箇所(H24)

 

B型とは?

一般就労への移行が困難と判断された場合に利用されます。また年齢制限がなく、高齢になり体力的に一般企業への就労が困難な場合にも利用されます。

一番の特徴は”雇用契約”を結ばないこと。雇用契約に基づく就労が困難な方がB型で働くケースが多いので、雇用契約のない状態での就労になります。それにより非常に低い賃金での就労となり、送迎費用や食事費用が必要な事業所の場合、手出しがでる所もあります。就労支援事業(非雇用型)とも呼ばれます。

施設数:7,938箇所(H24)

 

賃金・工賃について

A型は雇用契約を結ぶので”賃金”、B型は雇用契約を結ばないので”工賃”と言います。一体いくら稼ぐ事ができるのでしょうか?厚生労働省が発表している平均額を以下の通り。

形態 平均額 時給
A型 68,691円 724円
B型 14,190円 176円

※平成24年データ

 

問題点

工賃・賃金

一番大きな問題は”工賃・賃金問題”でしょう。B型の工賃は15,000円弱で、生活の足しにもならない金額。将来のために貯蓄もできず、支える親は不安に感じるはず。さらに賃金の高いA型はB型の1/5しか事業所が無く、多くのダウン症者がB型で働いています。

 

一般企業への就職

就労継続支援事業所は障害者に合った働き方を提供してくれます。休みも多く、作業も簡単。とても居心地がよい場所と言えます。そのため一般就労への気持ちが弱まってしまいます

 

訓練ではない

就労移行支援事業所の頃は様々な訓練を受ける事ができます。それこそPC操作まで教えてくれる事業所も多いのです。しかし就労継続支援事業所は訓練の色合いは弱まり、毎日同じ作業の繰り返しです。その状況では一般企業へ就職は難しいのではないでしょうか。

 

お近くの事業所を検索

実際に就職する場合は特別支援学校から斡旋されるケースがほとんどです。では就労支援事業所等は一体どこにあるのか?見学に行ったり、実際就職しようとした場合情報は非常に大切です。

実は支援事業所等を検索するシステムが一般公開されています。それがWAMNET

WAMNETのホームページはこちら

支援事業所の検索ページはこちら

 

最後に

国の法律に基づいて、障害者の就労訓練および就労場所を提供してくれている事業所。しかし働く場所によりその後の人生を大きく左右します。助成金目当てに就労支援事業所になる企業もあるのです。支える親が一緒になり、働く喜びを感じながら成長する場所を探してあげましょう。きっとよい場所が見つかるはずです。

そしてダウン症者が豊かに生活できるため、親は将来のために貯蓄をしておくべきです。生命保険で貯蓄をするのが一番適しています。こちらの記事も読んでいただき、子ども達と幸せな将来を過ごせるよう対策を!

ダウン症者の親が加入すべき保険 保険は必ず見直しましょう!

2016.06.26

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