ダウン症者が出演する映画『チョコレートドーナツ』 感想と概要

チョコレートドーナツアイキャッチ

ダウン症児が出演している『チョコレートドーナツ』。

公開され瞬く間に話題作となり、各メディアに大きく取り上げられました。

 

その概要と感想を書きます。若干のネタバレも含みますので、気になる方は作品を見てから読まれても良いかもしれません。

差し支えない程度で解説をしていきたいと思います。

 

映画『チョコレートドーナツ』

概要

オフィシャルサイト:http://bitters.co.jp/choco/

2012年に公開されたアメリカの映画「チョコレートドーナツ(原題:Any Day Now)」。日本では2014年に公開されています。ゲイの男性が孤児となった障害者を育てた実話をヒントに書きあげられた映画。脚本を務めたジョージ・アーサー・ブルームは、ゲイの男性が少年を養子にしようとしたときに直面する問題を徹底的に調査し書きあげたそうです。

2014年4月19日に初公開されてから口コミで広がり、100館以上で上映されています。アメリカでも数多くの映画祭で賞を獲得する、話題作であり素晴らしい作品です。

  • ルディ・ドナテロ:アラン・カミング
  • ポール・フラガー:ギャレット・ディラハント
  • マルコ・ディレオン:アイザック・レイヴァ

 

ストーリー

予告編がこちら↓

まだゲイに対して差別が酷かった1979年。カリフォルニアで出会うゲイの二人。一人は弁護士のポール。もう一人はナイトクラブで働きながらシンガーを夢見るルディ。二人は自然と魅かれあい、すぐに恋に落ちた。そしてルディが住む古びたアパートには、薬物中毒の女性とその子供でダウン症者のマルコが住んでいた。マルコの母親が薬物中毒で逮捕され、マルコは施設で生活することになるはずが、施設を抜け出し自宅へ戻るマルコ。そしてルディはポールと共にマルコを支える決心をしていく。マルコにとっては、いなかった父親が2人同時にできることとなった。

ゲイに対して差別が酷いポールの上司。彼の手により、マルコを薬物中毒者で保護観察処分中の母親の元へ戻そうと画策されてしまう。マルコとの素敵な時間を過ごしていた二人は、わが子のように思うマルコを守ろうと必死に戦うが、考えられない判決が下される。そしてマルコの運命は!?

 

アイザック・レイヴァ(ダウン症者)について

マルコ-チョコレートドーナツ

1990年8月3日生まれ。

今回の作品でダウン症者のマルコを演じたアイザック・レイヴァ。作品を見られた方はご存知だと思いますが、彼は実際のダウン症者。トラヴィス監督は、彼がチョコレートドーナツを食べている所を見てすぐに配役を決めたそうです。「シンプルで美しい演技の中から感情が伝わってくる」と絶賛したそうな。

彼はディズニーを18歳の時に見て俳優を志します。20歳の時母親にその夢を打ち明け、障害を持つ大人が演劇を学べる学校「パフォーミング・アーツ・スタジオ・ウェスト」へ入学させます。そして数週間後、チョコレートドーナツのオーディションが行われ見事合格!一気に夢を成し遂げた奇跡の人です。

 

感想※若干のネタバレもあります

私がこの映画を見たのは、息子(ダウン症)が生まれ1年後。もう受容はできており、息子が可愛くて仕方がないと思っていました。そんな中バッドエンディングになってしまうこの作品はとても重く、映画館からの帰り道は足取りも気持ちも重くなってしまったのを覚えています。

しかし、様々な愛の形を描いた作品で、優しい気持ちになれる場面も多々あります。それだけ感情の起伏があり、引き込まれる映画である事は間違いありません。マルコを愛し、なんとか彼を守ろうとするポールとルディの姿には涙なしには見られません

マルコがポールの胸でうれし泣きをするシーンがあります。愛される事を知らないマルコが、人から愛される喜びを知る描写がたまらなくよい。

踊るマルコを見守る二人の表情に大きな愛を感じる。ゲイであるからマルコを預けられない、と言い放った検事に対し鬼の形相で食ってかかるルディの気迫に飲み込まれる。など名シーンが多数あるこの作品。最後に気分は重くなってしまいますが、ついついまた見たくなる映画です。

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